今回は漫画「サバイビー」を紹介したいと思います。
※ご注意
これはあくまで感想でございまして、「ネタバレ」を
目的とするものではありません。
ただ、感想のなかでどうしてもネタバレが含まれてしまいます。
ご了承のうえご覧ください。
この作品は「みどりのマキバオー」で有名なつの丸先生の昆虫漫画です。
ミツバチが主人公の昆虫漫画では、アニメで「みなしごハッチ」と「みつばちマーヤの冒険」がありますが、この2つと並ぶ、いや越えていると言っても過言ではないくらいの素晴らしい作品であり、お子様に是非おすすめしたい、教育にもなる素晴らしい作品です。
お話ですが、主人公であるミツバチのバズーが仲間と暮らしてたのですが、偶然負傷したミツバチと出会い「オーダイ」という物体を預かることになります。
実はミツバチはスズメバチに襲われていて、侵略されていました。
そこでバズーはミツバチたち(サバイビー)にオーダイを届ける旅に出ます。
その途中でライバーという仲間に出会ったり、スズメバチに襲われたり、ミツバチの隊員に出会ったりしながら成長していきます。
そしてサバイビーに会いに行く途中「オーダイ」からなんと女王蜂が生まれたのでした!
果たしてサバイビーは生き残ることができるのか・・?
という話です。
最初にみつばちのアニメ作品2つを挙げましたが、この作品は「ガンバの冒険」に影響を受けていると思います。
ガンバの冒険では、ネズミたちが「ノロイ」というイタチと戦うのですが、ネズミたちは人間のように話したり、ビジュアルも漫画的で表情も豊かです。
これに対し敵であるイタチは言葉を話さずビジュアルも劇画タッチです。
「サバイビー」でも主人公や他の昆虫たちは人間のように話したりコミカルなビジュアルですが、スズメバチは話さずビジュアルも劇画タッチです。
これは「銀牙 -流れ星 銀-」も同様ですね。
この作品の素晴らしい所は非常にシリアスで現実的である点ですね。
この作品内で「強者」はスズメバチですが、弱い昆虫たちはいとも簡単に殺されてしまいます。
ミツバチたちは巣が襲われて次々に死んでいきます。
キャラが立っていて、強そうなミツバチも殺されてしまいます。
まさに昆虫の世界の「現実」をつきつけてきます。圧倒的に強く怖いスズメバチ。
そんな中でミツバチたちは自分ではなく、女王蜂や一族を守る為に必死に戦ったり逃げたりします。
このようなミツバチや昆虫の姿に心打たれます。
作画は「みどりのマキバオー」でわかるように子供に受け入れやすい絵ですし、キャラも昆虫で楽しいですしキャラも立っています。そして「生きる」「命」について考えさせられる内容。
是非お子様に読んで欲しい作品です。
全三巻で短く読みやすいのもおすすめです!