B漫画アニメニュース

『北斗の拳』の裏側…設定はほぼ後付けでうそだらけ!

投稿日:

まんがニュース-アイコン.jpg

『北斗の拳』の裏側…設定はほぼ後付けでうそだらけ!


8/24(日) 7:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fe3cfc76797e3c3c46c96c064bb6c0e7eb9a4cd?page=2

世界中にファンを持つ漫画『北斗の拳』。原作・武論尊、作画・原哲夫のタッグが生み出したこの名作は、連載終了から35年以上が経過した今も、読者の心をつかんで離さない。そんな『北斗の拳』の物語を、武論尊先生はどのように紡いできたのだろうか。ストーリー展開の裏話や、好影響を生んだという作画担当・原先生との“いい喧嘩”について聞いた。

『北斗の拳』の魅力といえば、豪快なアクションと熱いドラマ、そして人間味あふれるキャラクターたちだ。まずは、そのキャラクターについて掘り下げていきたい。

武論尊先生は、「キャラクターはとりあえず作ってあとから深みを出していくもの」だと語る。

「バリエーションが必要だから、毎回困るわけですよ。たとえば北斗四兄弟だと、最初はジャギを思いついて登場させて、次はどうしようかなって迷ってた。そしたらふと、『ケンシロウって“四郎”か……? じゃあ、あと2人出せるぞ!』みたいな感じ。原先生には、とりあえずデカいやつと細いやつをシルエットで描いてくれって伝えて(笑)。それがラオウとトキになったわけ。俺はうそが得意だからね(笑)」

先生は『北斗の拳』の多くの展開を“場当たり”だと笑うが、その手法で読者の心を震わせ、今もなお読み継がれる名作を生み出したのだから恐ろしい。しかしそれができたのは、先生がもっとも重要視する「読者へのサービス精神」と言う軸をブラさなかったからだろう。

「シュウっていう目に傷があるキャラクターがいるでしょ。あれも、ケンシロウのために両目をつぶしたなんて後付けですからね。最初はまったくそんなつもりなかったから、そのエピソードで話がうまくまとまっていったとき、自分でも驚きましたよ。『すげえな、俺』と(笑)。でも、そうやってドラマを足していくとキャラクターが自然と立って深みが出てくるの」

書きたいのは読者の“琴線に触れるもの”。犠牲の心や人のための行動は、その基本だと先生は言う。そして、それが書ければストーリーやキャラクターは魅力的になっていくそうだ。

「ケンシロウの胸の7つの傷だって、元はただのファッションですからね。シンに傷をつけられる展開を書いたとき、編集者にも『うそをつくにも程がありますよ』なんて言われたね(笑)。でも、すごく印象的なシーンになったでしょ」

『北斗の拳』の連載中、意外にも顔を合わせることはほとんどなかったという武論尊先生と原先生。原作と作画の間には必ず編集者が立っていた。それゆえ直接意見を交わすことは多くなかったが、作品を通した“いいケンカ”は多くあったという。

「お互いプロだから、細かい指定をしすぎるのも失礼に当たるでしょ。こちらの思いや求める演出は伝わるはず、と思って俺は書いてる。逆に伝わらないならそれまでだから。そういう意味では、原先生の絵は俺の想定を毎回超えてきたね。だから俺も絵を超えなきゃって熱くなるわけ。これがいいケンカですよ。作品がうまくいってないと、ただの罵り合いとか責任のなすりつけ合いになっちゃったりするからね」

武論尊先生がもっとも驚いたのは、原先生によるウイグル獄長のデザインだったという。伝えていたのは大まかな展開と巨漢の鞭使いというイメージのみ。そこから、巨大な兜のツノをわしづかみにし、“ボオオ”と鞭を抜き取る強烈なキャラクターを描いてきた。

「『えぇ!? 原先生スゲェな』と思ったね。ジャギなんかもそう。顔をヘルメットで隠してるってイメージを伝えたんだけど、思っていたよりずっとゴツいヘルメットを描いてきたから、顔の傷を考えついたんです。あとは、原先生がコマの隅に何気なく描いたキャラクターをみて、こいつは面白いから伸ばしてみようとか、そういうこともありました」

最高の原作と最高の絵が、相乗的にさらなる高みに登っていく。しかも、読者へのサービス精神全開で、毎週のように新たな道を模索しながら。『北斗の拳』が不朽の名作たるゆえんをここにみた。

▼感想
ぶろんそん先生と原先生のインタビューは少し前に
NHKでみましたけど、今回の話は初めて聞きました。
あの面白い半歳を作ったぶろんそん先生もすごいですけど。
原先生の画力は他の漫画家さんと比べても飛びぬけてましたね。
ちなみに私もスケールhが小さいですが、本を作るときに編集者とけんかしましたね。。

[広告]オススメまんが記事

[PR]まんが買取サイト

運営者/執筆者

■運営者/執筆者:ニョッキー

…漫画家もやっています。…といっても原作志望のド素人の漫画家です。絵はヘタクソです。
ですが読む方は40年以上まんがを読んでおり「漫画オタク」と言って良いと思います。
「漫画オタク」そして「漫画家」の視点で感想・レビューを書いております。
皆様も是非口コミ投稿を宜しくお願い致します。

-B漫画アニメニュース

Copyright© まんが買取NAVI-マンガの感想・レビューや漫画買取情報- , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.

//記事ページのみに構造化データを出力 //サムネイルを取得 //ここから構造化データの記述