サッカー漫画「アオアシ」1巻の感想・紹介(※ネタバレ注意)
私はサッカー歴、サッカーヲタク歴約20年です。
そして2010年頃にサッカーヲタクをやめました。
そこからサッカー漫画自体に興味がなくなっていたのですが、
この「アオアシ」にははまってしまいました。
今回「1巻の感想」と言っていますが、
8巻まで読んだ時点での知識で紹介をしたいと思います。
かんたんな話の流れは主人公の青井葦人が、
「東京シティ・エスペリオンFC」
ユースチーム監督の福田達也にスカウトされて
入団し、成長していくという王道の
スポーツ漫画です。
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A2%E3%82%B7
によりますと、
「2015年当時の『スピリッツ』副編集長が「Jユースを本格的に取り扱った漫画がない」ことに注目、企画された」
とありますが、たしかにユースチームについて
詳しく書かれており、興味深いです。
主人公のアシトは、元々「視野の広さ」という
特殊能力があり、そこを福田に見いだされるのですが、
本人に自覚はなく、使いこなせてもいません。
さらにはサッカーの基本技術、
「トラップ」「蹴る」というものは
とてもビッグクラブのユースレベルではない
訳です。「ダイヤの原石」ではあるものの、
ある意味、実力がないのにビッグクラブに
入団できてしまったのです。スカウトした福田以外、
外側からそう見えるわけです。
そのせいもあって、仲間や先輩との人間関係も上手く
いきません。頼みのつなの福田は「自分で考えさせる」
という教育方針ですし、Bチームコーチの望も
福田の指示でアシトに高い壁を与えます。
そんな中、下手くそのアシトが持ち前の
負けん気と根気で特訓をして、
技術を少しづつ身につけていきます。
週刊連載だと単行本3巻くらいで1年くらい
だと思うのですが、本当に1年くらいで
1年くらいの成長をします。
勿論、作中ではアシトは普通の選手よりも
上達が早いようです。
作中のサッカー技術の説明も確かなもので、
きちんと理屈に沿って上達するので説得力が
ありますし、サッカーの勉強になります。
主人公のアシトが壁にぶつかる、特訓する、
上達する、たまに驚くべきプレーをする、
というサイクルで物語が進んでいき、
徐々に活躍していく様子はカタルシスが
ありますし、サッカーの試合を観ているように
興奮します。
アシトの成長を追いかけたくなる構成に
なっており、本当に完成度の高い
サッカー漫画、スポ根まんがです!