【衝撃の最終回】漫画「復讐の教科書」の感想(※ネタバレ注意)
今回は【衝撃の最終回】の漫画として
「復讐の教科書」の感想をお話したいと思います。
※ご注意
これはあくまでも感想でございます。
内容は「ネタバレ」を目的とするものではございません。
ですが感想の中にやむを得ずネタバレを含んでおります。
また極力セリフの引用を避けるよう注意しております。
ご了承のうえご覧頂くようお願い致します。
『復讐の教科書』(ふくしゅうのきょうかしょ)は、
原作:廣瀬俊、作画:河野慶による漫画で。『マガジンポケット』
にて、2020年3月23日から2022年6月13日まで連載されました。
直前の話の内容ですが…
●111話「不屈の魂」
白鳥の身体の中には黒瀬の魂が残っていて、
黒瀬は自分で腹を刃物で刺しました。
精神世界の中で白鳥と黒瀬は対峙し、
共に海の中に落ちていきました。
そして白鳥は腹を切り倒れました。
●112話「託された想い」
刑務所にいる群青は赤松と面会。
白鳥の本性は世間に明るみになったようです。
そして関係者のその後が話されます。
白鳥の母や不破の父も白鳥にコントロール
されていたようです。
柊(ひいらぎ)も反省しているようです。
そして、くるみは脳挫傷で障害(?)が残るものの
生きていました。
●最終話「ハッピーエンド」
くるみは復帰し、私立みなとみらい学園に
転校していました。
しかしいじめの事が知られていて仲間外れに
されていました。
黒瀬の墓参りに行ったくるみは冴木に会います。
黒瀬の事を悔やみ自分を責めるくるみに冴木は
人の心に残る事が幸せなんだ、と伝えます。
冴木に励まされて教室へ入るくるみ。
これで終わりです。
感想ですが、まずは黒瀬が復讐をきっちり終えたことについて
カタルシスがありました。
この手のサスペンスでは、たまにバッドエンドもあり得ます。
ですから白鳥が例えばまた別の人間と入れ替わって
いじめは続く…みたいなアイデアもあるかと思いました。
しかしバッドエンド好きな私としても白鳥には死んで欲しいな
と思っておりました。
この作品は人格が入れ替わるというファンタジーのある作品
ですから、どのような事がもありえると思います。
黒瀬がまだ生きている可能性も考えましたが生きておらず、
白鳥の身体の中に魂が生きており共に死ぬ、という結末は
良かったと思います。
そしてラスト、くるみがメインになるとは思いませんでした。
原作者のあとがきを読むと、ファンの「くるみの死を惜しむ声」
を反映させてこのようになったとのことです。
メッセージとして「死んだ人が心で生きている」というのは
ありきたりなメッセージですが、結局それが大事だな、
とは思いました。
細かい伏線の回収も上手かったですし、
「復讐もの」にしては絵柄にバイオレンス差は無くそこが
悔やまれますがこれは私の好みの問題です。
(ちなみに作画の河野先生の「グランドスラム」は大好きでした)
とはいえ「復讐もの」の中でも完成度の高い作品でした!