『電影少女』の原画が盗難!被害総額“7.5億円”か!?
桂正和先生の代表作『電影少女』の原画が、丸ごと盗まれる被害に遭ったとのこと、
ただ、「犯人の目星は付いている」らしいです。
オークションサイト「Yahoo!オークション(ヤフオク)」で、立て続けに売買されている。1枚、およそ10万~数十万円で取り引きされており、中には100万円を超えるものもあるというが、
「全ては盗まれた原画です。昨年10月、アトリエの引っ越しを行った際、ドサクサ紛れに持ち去られてしまったのです」
と、同作品を描いた桂氏その人が、怒りに身を震わせながら語る。
そもそも、引っ越しを始める前から、1巻分ごと封筒に入れてロッカーで厳重に保管していた。『ウイングマン』など他のメジャーな作品の原画は運良く別の場所に預けていたのですが、それ以外の貴重な物はロッカーにしまっていました」(桂氏)
「買取業者に売った不用品は一つひとつ自分の目で確認しましたし、産廃業者にも“腕時計やカメラなどの私物、特に原画は決して捨てないでください”とくぎを刺しています。引っ越し業者にだって、私がロッカーを開けて“ここの原画は、倉庫内のしかるべき場所に運んでほしい”と細かく指示を出しました。もちろん、捨てた物をリサイクル業者に売っていいと、許可したこともありません」
警察署には被害届を受理してもらえなかったが、桂氏の元には数多くのタレ込みが寄せられた。桂氏の代理人を務めるサン綜合法律事務所の酒井奈緒弁護士はこう述べる。
「私たちが情報を精査した結果、引っ越しに立ち会った業者の中に、犯行に及んだ可能性の高い業者が含まれていそうなことが分かりました。また、この業者と通じている共犯者と思しき古物商の存在も、浮かび上がってきた。さらに、弁護士会を通じてサイト側に情報開示請求をかけたところ、盗まれた原画を出品していたアカウントの一つは、なんと件の古物商が作成したものだったのです」
全15巻分の原画は合計で約2500枚。1枚あたり30万円だとすれば、被害総額は7.5億円にも上る。
■有名な漫画作品の原画は高価な価値がつきます。
桂先生の描く少女はたんに漫画ファン以外の価値もありますよね。
美少女ファンや美術ファンの需要もありそうです。
私も先日、知り合いの社長に、ハンターハンターの原画をみせて貰いました。
あとたびたび言っているのですが、
私は子供のころ、ルパン三世のセル画の原本を多数持っていました。
無くしましたが今持っていたらお宝でしたね。
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https://www.dailyshincho.jp/article/2025/11261132/?all=1
2025年11月26日
「週刊少年ジャンプ」の黄金時代を築いた漫画家の一人、桂正和氏(62)。1989~92年に連載された代表作『電影少女』の原画が、丸ごと盗まれる被害に遭ったそうだ。「犯人の目星は付いている」という事件の経緯について、桂氏本人が告発する。
SF恋愛漫画の金字塔と称される『電影少女』。モテない男子高校生が、あるVHSテープを再生したところ、テレビ画面から不思議な少女“ビデオガール”が登場して……という物語だ。全15巻のコミックスは、累計1400万部の発行部数を誇る。
そんな人気作品の原画が目下、オークションサイト「Yahoo!オークション(ヤフオク)」で、立て続けに売買されている。1枚、およそ10万~数十万円で取り引きされており、中には100万円を超えるものもあるというが、
「全ては盗まれた原画です。昨年10月、アトリエの引っ越しを行った際、ドサクサ紛れに持ち去られてしまったのです」
と、同作品を描いた桂氏その人が、怒りに身を震わせながら語る。
「週刊新潮」2025年12月4日号
ネット書店で購入する
「手違いで処分してしまうことなんてあり得ない」
「命を削って描いた『電影少女』の原画を、手違いで処分してしまうことなんて絶対あり得ません。そもそも、引っ越しを始める前から、1巻分ごと封筒に入れてロッカーで厳重に保管していた。『ウイングマン』など他のメジャーな作品の原画は運良く別の場所に預けていたのですが、それ以外の貴重な物はロッカーにしまっていました」(桂氏)
桂氏は引っ越しの際、約1カ月をかけて大量の私物を整理したが、原画の取り扱いには徹底して目を光らせていたという。
「買取業者に売った不用品は一つひとつ自分の目で確認しましたし、産廃業者にも“腕時計やカメラなどの私物、特に原画は決して捨てないでください”とくぎを刺しています。引っ越し業者にだって、私がロッカーを開けて“ここの原画は、倉庫内のしかるべき場所に運んでほしい”と細かく指示を出しました。もちろん、捨てた物をリサイクル業者に売っていいと、許可したこともありません」(同)
にもかかわらず、気付けば『電影少女』の原画だけが消えていた。読み切り作品の原画は、きれいに残っているという。
浮かび上がってきた“ホシ”
警察署には被害届を受理してもらえなかったが、桂氏の元には数多くのタレ込みが寄せられた。桂氏の代理人を務めるサン綜合法律事務所の酒井奈緒弁護士はこう述べる。
「私たちが情報を精査した結果、引っ越しに立ち会った業者の中に、犯行に及んだ可能性の高い業者が含まれていそうなことが分かりました。また、この業者と通じている共犯者と思しき古物商の存在も、浮かび上がってきた。さらに、弁護士会を通じてサイト側に情報開示請求をかけたところ、盗まれた原画を出品していたアカウントの一つは、なんと件の古物商が作成したものだったのです」
まさに“ホシ”が割れつつある今、桂氏は改めて警察に出向く準備を進めているという。
「書類上はあくまでも“被疑者不詳”になると思いますが、疑惑の業者と古物商に関する証拠をそろえ、窃盗罪などでの刑事告訴を予定しています」(同)
全15巻分の原画は合計で約2500枚。1枚あたり30万円だとすれば、被害総額は7.5億円にも上る。果たして彼らは、犯行に関わったのか。“告発”の行方やいかに……。「週刊新潮」の直撃に対する古物商のあきれた回答は、11月27日発売の「週刊新潮」で詳報する。

