ミスミソウ
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●作者:押切蓮介
「私は家族を焼き殺された――。」
三角草(ミスミソウ)。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。
閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、壮絶な
イジメだった。
せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する―――!!
(アマゾン より)
山田杏奈さん主演で実写映画化された作品。
そのおかげで有名な作品となりましたが、それまでは私の中では通な作品という認識でした。
私は古い方の単行本(全3巻)を大事に持っていて、定期的に読んでいました。
「完全版」では全2巻となっており、短く読みやすいという点でもお勧めです。
物語の設定では、学校内でのいじめなんですが、そんななまぬるいものではありません。「殺し合い」です。
主人公の春花はいじめられるだけではなく、家を焼かれて親が亡くなり妹も重症。
これで切れた春花が復讐するという話。
恋人的な存在の男子の意外な一面があったりと、短いながら色々詰まっており素晴らしい作品です。
復讐について、春花は特別強い訳では無いのですが運が味方していじめっ子たちが次々にやられていきます。その様子は映画「ファイナルディスティネーション(シリーズ)」的な部分もあり痛快です。
人が被で丸焦げになったり、ボウガンで撃たれるなど、非常にグロテスクなシーンもあるのですが、押切蓮介先生の独特のかわいらしい絵柄のおかげで良くも悪くもショッキングさは少ないです。
復讐の様子にスカッとしながらも、悲しさ、切なさがあふれる作品です。