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【復讐系漫画】「十字架のろくにん」の感想・紹介(※ネタバレ注意)

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私はバイオレンス系の漫画、「復讐系」「必殺仕置き人系」の漫画が大好きでして、
その代表作が「善悪の屑」「外道の歌」だと思います。

今回は「復讐系」の漫画として
「十字架のろくにん」
の紹介・感想をお送り致します。

※ご注意
これはあくまで感想でございまして、「ネタバレ」を
目的とするものではありません。
ただ、感想のなかでどうしてもネタバレが含まれてしまいます。
ご了承のうえご覧ください。

「十字架のろくにん」は「マガジンポケット」で連載中の漫画です。
アマゾンの1巻の説明では

人は、殺してもいい?   
「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス!
「俊、改心した者は見逃せ。人には生まれ変わるチャンスが必要や。」
「じいちゃん、僕は奴らが変わってないことを祈るよ。」
──人ならざる化け物たちを斃すため、少年もまた、人ならざる何かに成った。

“実験体A”と名付けられ、同級生5人から嬲られる日々。小学6年生の漆間俊は、壮絶ないじめに苦しむ「地獄」の中にいた。だが、そこには兄想いの弟と、子を守る父母という「救い」があった。あの日、5人の化け物たちが、鬼畜の所業で家族を奪い去るまでは……。やがて、全てを失い、真の地獄を見た俊の中に暗い「願い」が宿った。戦時中、秘密部隊に所属した祖父の指導の下、生まれ変わる少年。そして4年が経った時、彼は因縁の敵の前に姿を現す……。この復讐は誰にも渡さない。

とあります。

物語はまず主人公の漆間俊(うるましゅん)は12歳の時点で5人の少年たちにいじめられていました。
いじめはエスカレートして、両親と弟の乗った車の事故を誘導されて両親は死亡、弟は寝たきりの重症を負います。
漆間は元々優しい性格の少年で、死のうかとも考えましたが、復讐を誓います。
ここで大きなポイントがあるのですが、漆間にはおじいさんがいました。
そのおじいさんは「北山部隊」という、第二次世界大戦中に発足した特殊部隊の出身で、人の殺し方を熟知している人物でした。
そのおじいさんの元で漆間は身体を鍛え、人の殺し方を叩きこまれます。
そして4年後、漆間の復讐が始まる。
というものです。
この作品の特徴は「少年なのに容赦ない」ということです。
まずいじめる側、主犯の至極京(しごくきょう)たち5人のいじめっ子たちは、12歳の時に事故を誘発して間接的に2人を殺しています。
そして4年後、高校生になった5人(※4巻の時点での感想ですが)はいじめどころか、暴行、性的暴行を日常的にするクズに育っていました。
特にこの漫画、女性への性的暴行が多いですね。
少年漫画だから直前で助かる、と思いきやヒロインと思われる東千鶴以外の女性はほとんど性的暴行されてしまいます。見ていてかなり胸糞悪いのでご注意ください。
しかしながら復讐するほうも容赦がありません。
漆間はおじいさんに鍛えられ強くなり、1人1人いじめっ子達を復讐していきます。
こちらも少年漫画にありがちな「ボコボコにして終わり」とか「警察に突き出して終わり」ではなく、
まず
①拷問する
②きっちり殺す
③死体処理をする
ということを淡々と行います。
復讐対象のクズっぷりを見せつけられたあと、捕らえて拷問して”ちゃんと”殺してくれるので
溜飲が下がりスカッとします。
拷問もおじいさんに教わった拷問であり、ある程度相手を痛めつけて、苦しめてくれてリアリティがありますし、
死体処理の様子もちゃんと描いてくれます。
残酷描写を省略したりしないという所を私は評価したいですし、好きな理由です。
漆間自身、殺人を重ねる事で単なる被害者から「殺人鬼」になっていきます。
いじめっこの5人に加え漆間も入って十字架を背負う。。
そして「十字架のろくにん」という訳ですね。
ヤクザ映画、ギャング映画で行われているようなバイオレンスを高校生が行っている所が
新しく、凄い所ですね。
最後までこの復讐を見届けたいと思います。
「復讐もの」としては今一番おすすめの漫画です!

  • B!