鬼ゴロシ
●作者:河部 真道
1991年、E県新条市で起きた一家殺人事件。
犯人の坂田周平は15年の刑期を終え出所した。
だがそれは、「鬼」が仕組んだ罠だった…!?
そして平安時代より連綿と続くこの地の伝承。
「この街には鬼が憑く」
鬼が鬼呼ぶ因業の地で、かつてない復讐が始まる。
これは憑かれた者達の物語。
圧巻の熱量で放つ、“鬼憑“サスペンス堂々登場! !
(アマゾン より)
「鬼」と恐れられたヤクザ・坂田周平が、ある日自宅で数人のお面を被った男たちに襲われ、妻と子を目の前で殺される。そして自身も頭に銃弾を受け殺された・・・かに見えたが、ぎりぎり命は繋がった。
しかしほぼ植物人間に近い状態な上に殺人の罪も着せられる。
そして15年の年月が経過し、仮釈放される。
坂田が街を歩いていると突然刺されてまた一家惨殺事件の濡れ衣を着せられる。
そこで取り調べを受けた刑事・篠塚は坂田の妻子を殺した一味の一人だった。
その事を思いだしたきっかけで、坂田は意識を取り戻し身体も思うように動かせるようになる。
そして復讐を始める、という物語です。
植物人間状態でよだれをたらして人形の様だった坂田が覚醒する様子は興奮します。
歳を取ってはしまいましたが、鬼と恐れられた男が復讐する様子は、男として、おっさんとして奮い立ちます!
覚醒してからの坂田は警察につかまるとか、自分が殺されるかとかお構いなしにとにかく暴れまくります。その暴力の様子がとにかく爽快です!
また、敵のキャラクターも立っています。
敵のボスは1巻の最後に正体が明らかになり、なにやら壮大な計画がある模様だし。2巻ではあの人物が生きている!?となったりだんだんと様々な儒教が明かされていくのも興味深いです。
とにかく、坂田周平にはいろんなヤツをぶん殴って貰いたいです!!