キャプテン名言コラム:『やるだけやったのか?』
『キャプテン』から、私はいろいろなものを学びました。
漫画『キャプテン』は、ちばあきお先生の名作漫画で、大リーグのイチロー選手をはじめ
多くのプロ野球選手、野球ファン、漫画ファンに愛される作品です。
この漫画は、「野球漫画」というだけのものではなく、私に大きな影響を与えてくれました。
今回はその中から「名言」を抜粋し、私なりの解釈と、学んだ事を語りたいと思います。
このへんからだってとれるんだ』
青葉学院で、二軍の補欠だった事を言い出せず、青葉のレギュラーだと、勝手に思われてしまった谷口さん。父ちゃんに相談した結果、青葉のレギュラーなみに上手くなるべく特訓をします。
最初で、言い出すきっかけをなくしてしまうと、なかなか修復が難しくなってしまうものですよね。
会社でも学校でも、もっと言えば人との出会いでも、最初につけられたイメージはなかなか払拭できません。
例えば仕事で最初にミスをしてしまったりすると、当分の間は仕事ができない扱いをされてしまったり、私は経験ありませんが営業系の仕事だと、最初のイメージで悪い印象を与えてしまうと、もうその商品を買ってもらえなくなったり・・。
学校でも「高校デビュー」なんて言葉があるくらいですから、自分を知らない人々のいる環境で、新たな自分のイメージを打ち出す、なんて事がよくあると思います。
谷口さんも、中学を転校して墨谷二中に入り、ある意味「中学デビュー」を狙ったのですが、
失敗してしまいます。
しかし谷口さんは、気が弱く内気な性格で本当の事を言えません。しかし谷口さんには、「真面目で責任感がある」という一面もありました。
本当の事を言ってしまうのは楽です。ただし非常に恥ずかしい事です。
谷口さんは「上手くなる」という難しい道を選びます。
そして「青葉のレギュラーができることは、自分にもできなければならない」
という、乗り越えなければならない壁を作り、それに向かい練習するのです。
谷口さんは「つらい」とか「くるしい」などという泣き言は一切言いません。
あるのは「できる」か「できない」かだけです。
しかし、練習しても練習しても、一向に上手くなりません。
そして、初めて泣き言を言います。
そして、練習を一緒に付き合ってきた父は
というのです。いままでの努力を見ているので、父は怒るどころか、息子の努力をたたえます。
「やるだけやってだめだった」と、言えるだけのことを、谷口さんはやったのです。
私は、たびたび自分に問いかけてきました。
「自分は、やるだけやってだめだったと言えるだけのことをやったのか?」と。
そして、やったのであれば、たとえ結果がだめでも、胸はっていいのだ、はるべきなのだ、と。