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映画「BLUE GIANT」の感想(※ネタバレ注意)

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映画「BLUE GIANT」の感想(※ネタバレ注意)

※ご注意※
この内容は、あくまでも「感想」でございます。
「あらすじ」「セリフの引用」などを極力控えるように努力しております。
ですが、感想を語るうえでやむを得ずネタバレとなってしまうことがございます。
「ネタバレを嫌う方」は御覧頂かないようお願い致します。
そして内容について触れることをご了承の上ご覧頂くようお願い申し上げます。

まずは、アニメ映画として映像化して良かった点としては、何と言っても「音が聴こえたこと」でしょう!
音楽漫画で、どうしても音が聞こえないことがマイナスとなってしまいます。
でも逆に言えば、そのハンデがありながら売れて大人気になったすごい作品なわけですが…
私はこの作品のファンになり、ネットでジャズを少し聞いてみましたが、それでも大の音、「激しいジャズ」がどんなものかわかりませんでした。
この映画で、大、玉田、雪祈が実際に演奏する様子とその音を聞くことができたのが嬉しかったですね。
あらすじについてですが、長い「日本編」をどうするのか?と思ったら、大が東京に出てくる所からで、高校時代、仙台編を思い切ってカットしました、さらにその後も細かい会話やエピソードはカットしてポンポン話が進んでいきました。
まあ長い原作を映画化するとなると仕方ないですね。
でも大のサックスの師匠とのやりとりも全部カットはなんとかならなかったのでしょうか?
師匠は映画では出ない訳ではなく単行本方式のインタビューで、二回くらい登場するんです。
でも原作を知らない人が見ると、
全然ぐっとは来ないですよね。
あのインタビュー方式は、当時の大とのやり取りを知らないとぐっとはこないので。
そこは残念でしたね。
一方で、演奏シーンは結構時間さいてましてね。個人的な推測ですが、「音を出した」ということで十分、この映画の意味がある、という判断なのかも知れませんね。
あと注目なのが、雪祈のある出来事の後、ラストが原作と違うオリジナルの展開になります。
雪祈の出来事は、「なにもそんな事にならなくても…」というものではありますが、その後の雪祈の扱いは、原作ではドライで現実的なものでした。
映画では、エンターテイメントとして、より盛り上がる展開となりました。
個人的にはこの結末も良かったと思います。
原作を読んだ時に、この映画ような展開を見たかった、という気持ちもありましたので。
あと細かい所では、色々とカットされる中、雪祈が平にダメ出しされた後、豆腐屋のおじさんに会いに行くエピソードが使われてたのは良かったですね。個人的名シーンです。
ということで、原作ファンも十分満足できる映画だと思います!

  • B!