映画「ザ・ファブル」
誰も殺さず、救えるか。世界基準アクション×ハッピーな笑い!!一撃でアガる、型破り救出ミッションエンターテイメント!岡田准一主演、他超豪華キャストが実現!映画『ザ・ファブル』6月21日全国ロードショー!
映画『ザ・ファブル』スペシャルトレーラー(よりドラマチック編)
どんな相手でも6秒以内に殺す。
“ファブル(寓話)”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会では誰もが「伝説」と恐れ、その存在の真偽さえ訝しがられる男。
“ファブル”を育てあげたボス(佐藤浩市)は、あまりにハイペースで仕事をこなし続ける彼に、ある指令を与える。「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」
ボスには絶対服従の彼は“佐藤アキラ”という偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と兄妹のフリをして大阪の街へ。
ボスのツテで真黒カンパニーの社長=海老原(安田顕)に世話になりながらも、
生まれて初めて、一般社会に溶け込もうと真面目に努力し始める。
毎日ヒマをもてあまし飲み歩くヨウコとは対照的に、ボスからもらったインコを大事に育てたり、アルバイトをしてみたり。
街で偶然出会いバイト先を紹介してくれたミサキ(山本美月)や、バイト先の社長=田高田(佐藤二朗)とも徐々に親しくなっていき、普通の生活を満喫し始めるアキラ。「プロの普通」を目指し精進する日々だったが、周囲はアキラを放ってはおかない。
海老原の弟分で出所したての小島(柳楽優弥)と組織の現幹部=砂川(向井理)の確執、ファブルを伝説のレアキャラのように執拗に追い続ける若き殺し屋=フード(福士蒼汰)などが少しずつ、確実にアキラの穏やかな日常に忍び寄る。そして事件は起こった――。実はある過去を持つミサキが、拉致されてしまったのだ。
ヨウコと共にミサキの救出に向かうアキラ。そこに「絶対に殺してはいけない」というボスの鉄の指令が立ちふさがった時、アキラは自分のこの並外れた能力が初めて「人を救うこと」に使えるのではないかと気付き始める。
だがそこには想像を絶する強敵と、いくつもの罠が待ち受けていた。
果たしてアキラは「殺さず」の指令を守り通せるのか?
そして平和な毎日は戻ってくるのか……!?
映画「ザ・ファブル」ストーリー
▼映画のストーリーなんですが、『ザ・ファブル』コミックス1巻~7巻の内容をまとめたもの、いわゆる「小島編」を主軸としております。
殺し屋稼業、絶賛休業中伝説♪人生初の履歴書は結構うまく書けました……。勇気を出して臨んだ面接は、案外、手応えありました。『寓話』と呼ばれし、“殺しの天才”――偽名・佐藤明、年齢不詳――。ひょんな事から“理由アリの女”と出会いデザイン事務所で働くことになりました……。そんなこんなで風変わりに楽しく生きてます♪
(アマゾン より)
東京のボスの命令で一年間、仕事を休む事になった殺し屋ファブルさん――。妹役のヨウコさんと大阪に引っ越して早々、地元のヤクザの皆様からとても可愛がられて暮らしてます――。そんな折、バイトのお世話をしてくれた元グラドルのミサキちゃんに“激ヤバ&鬼コワ”な危機が迫るッーー!! 大好きな“お笑い”ばっか観られないですよ、ねぇー、ファブルさんッ!!
(アマゾン より)
東京のボスの命令で、一年間、仕事を休む事になった殺し屋ファブル兄さん――。大阪でアルバイトを紹介してくれたミサキちゃんのおかげでヘンテコな絵を描いて時給が900円になりました――。だがそんな折、ミサキちゃんを騙して風俗嬢にさせるべく極悪ヤクザ・小島(こじま)現るッ!! たったひとりの恩人のピンチに、こりゃもう立ち上がらんワケにはいかんでしょ、ねぇー、ファブル兄さんー!!?
(アマゾン より)
どんな敵も一撃で葬り去る伝説の殺し屋ファブルは、ボスの命令で一年間休業。一般人の暮らしを学ぶため、妹役のヨウコと一緒に大阪へ引っ越した。そんな折、極悪極道・小島(こじま)が暴走を開始!! 若頭との約束を破ってデリヘルを始める小島は、ファブルの恩人ミサキを恐喝し、無理やりデリヘル嬢の契約印をつかせるのであった……。ミサキの苦境を知ったファブルは、自作の銃を手に、ついにミサキ救出に立ち上がる――。
(アマゾン より)
休業中の“無敵の殺し屋”ファブルによる“ミサキ救出作戦”が無事に成功し、捕らわれの身となった小島と、計画失敗に終わった砂川……。両者の苦悩がにじむ中、再び病室を抜け出した若頭が、ついにファブルと合流する――!! 一方、殺し屋に憧れ、ファブルに弟子入りを乞う真黒組のクロちゃんが、またもや直談判の朝を迎えた……。一難去っても二難三難……。ワケアリの殺し屋さんに平和な日々はござんせん♪
(アマゾン より)
約2時間の映画にコミックス7巻分のストーリーを詰め込むのですから、色々と無理が出てくるのは仕方ない、そこをつっこむのは野暮というものです。
その点を考慮すると十分うまくまとまっていたと思います。
▼後半は小島編でありながら戦い。アクションはほぼオリジナル。ゴミ処理工場が舞台となりミサキ、小島を助けながら砂川たちと戦います。
ファブルはそこまでアクション主体の作品ではない、というか平凡な生活ののんびりした感じの方が(前半は)メインなのですが、映画ですからアクションが派手になってしまいますよね。
オリジナルストーリーはいくつかあるのですが、ファブルが幼少の頃、山の中で過ごすくだりが子役を使って描かれています。
独りの部分は「良いオリジナル」でしたがボスとのシーンは「大御所だから無理やり出した」感があります。
映画「ザ・ファブル」キャスティング
キャストについて。無駄に豪華メンバー(褒めてません)。会社の予算みたいに使い切らないといけないのかな?
あと日本の悪い習慣、「美男美女を揃える」。
そしてモブキャラに出番与えすぎ。
…アクションの事も考えると及第点。もう少しとぼけた感じもほしかったです。
■佐藤ヨウコ:木村文乃
…イメージどおり。時間カットのあおりをくらって出番少なかった
■清水ミサキ:山本美月
…イメージどおり。可愛いかったけど佐藤アキラと並んだ時背が高すぎ!
■フード:福士蒼汰
…無駄に豪華。無駄にイケメン。そして無理やり出番が増えた。
■小島:柳楽優弥
…一番のナイスキャスティング。小島のヤバイ奴感が出ていた。凄い俳優。演技が凄すぎて他の役者を食って目立ちすぎてしまっていた。。
■砂川:向井理
…今回致命的に間違ったキャスティング。原作は禿げて目に傷のあるジジイですよ?
福士蒼汰とかイケメン出てるんだから一人くらいジジイ出してもいいでしょう?
■コード:木村了
…原作ではいてもいなくても良いようなキャラなので出番多すぎ。監督のコネ?
■黒塩(クロ):井之脇海
…イメージはあってる。時間カットでキャラを出せず。
■河合ユウキ:藤森慎吾
…無駄に豪華。あんなちょい約なのに。無名若手イケメン俳優でいいでしょ。集客の為?
■ジャッカル富岡:宮川大輔
…無駄に豪華。イメージだとアキラ100%でしょうに。集客の為?
■田高田:佐藤二朗
…「人気だしこの役に入れとけ」感。原作は凡人のおっちゃんなので中途半端なお笑いキャラとなってしまった。
■浜田:光石研
■風間:加藤虎ノ介
■海老原:安田顕
…ビジュアルは違うが重要な約だし役者の腕優先で仕方ないか。
■ボス:佐藤浩市
…ちょっとしかでないのに豪華キャスト。結果オリジナルシーンを増やした。
■幼少期のファブル:南出凌嘉
■バー「バッファロー」マスター:六角精児
…無駄に豪華。
■松沢:粟島瑞丸
■鉄板焼き屋「ちっち」店長:モロ師岡
…無駄に豪華。
■貝沼:好井まさお
■古着屋店主:倉本美津留
有名放送作家で役者じゃない。監督の知り合い?
■工場長:藤原光博
映画「ザ・ファブル」漫画との違い
▼まずはボス。佐藤浩市こんなに豪華にしちゃってどうするんだろう…?
ちょっとしか出番無いのに。。。
と思っていました。
単行本7巻分の話を詰め込み、多数カットする中でボスの出番は当然あります。
さらにファブルの幼少の頃、というオリジナルストーリーを追加するという優遇ぶり。
オリジナルストーリーにしては違和感はありませんでしたし、ファブルがどんな風に育ってきたかは少し保管できたので良いのですが、それならあのシーンも…とかは思いますね。
【ネタバレ】
そして最後にフードを!
流石大御所俳優、美味しい所を持っていきますね。。
▼冒頭の襲撃、暴力団の宴会に乗り込んで皆殺し…という粗い仕事。
原作のファブルはこんなに粗くはないよね…。
後半のアクションシーンも、おもちゃの銃でかつ急所を狙わないにしても、あんなにバンバン撃たないよな…。
▼ストーリー詰め込みで時間短縮したおかげで、まず「高橋」がいないものとなりました。
また、ヨウコの掘り下げがほとんどなし。ヨウコも殺し屋として育てられ相当強い(映画で言えば砂川くらいは余裕で倒せる)のにその部分が伝わってなかった。さらに酒飲みのバーの部分がほぼイメージカットになっていてもったいなかった。
あれなら河合とバーごとカットでもよかった。
あとクロがただのモブになっている、ファブルに心酔し自ら舎弟になる所が良いキャラなのに。
これはもし続編があれば描けますね。
▼壁に登る場面はノースタントで岡田さん本人らしいですね。これはすごい。岡田さんについて、わざと殴られる表情もよかった。
映画「ザ・ファブル」の感想
総合的には「原作漫画ファンも楽しめる映画」となり、数多い「漫画の実写映画化作品」の中で及第点のものとなりました。
つまり原作ファンが観ても「激怒」とはならないと思います。
【ネタバレ】
▼エンドロール後にファブルがから揚げを骨ごと食べるくだりがあります。
▼ミサキちゃんの裸はナシ!エロいシーンは一切ありません!