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「ザ・ファブル」南先生と「スモーキング」岩城宏士先生の感動話&「ファブル」初期設定!

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「ザ・ファブル」南先生と「スモーキング」岩城宏士先生の感動話&「ファブル」初期設定!

今回は「ザ・ファブル(シリーズ)」の南先生と
「スモーキング(シリーズ)」岩城宏士(いわきひろし)
先生の感動的なお話を紹介したいと思います
これは「スモーキング・サベージ」7巻に収録
された内容の抜粋となります。

話は2011年にさかのぼります。
福島在住の岩城先生は震災の被害を受けました。
生活が困難な中、ヤングマガインのTさんと連絡が取れ、
Tさんを介して南先生からメールが届いたそうです。
内容は
『今すぐ大阪の岸和田に住むところを確保しますので、
奥さんと一緒に避難してください』
というものでした。
Tさんは南先生の担当もしており、岩城先生の
状況も知っていたのです。
そしてまだ面識の無い状態で南先生は
援助をしてくれたのだそうです。
ただ、岩城先生は周囲の人間をさしおいて
自分たちだけ避難はできない、と南先生に
と伝えました。すると
『人数を教えてくれれば全員の住む所を
確保します』
とメールが来たそうです。
さらに南先生は
「食料、水、薬、映画のDVD、なに友のグッズ、
漫画を描くための原稿用紙、スクリーントーン、
トレース台」などの物資も定期的に送ってくれたそうです。
そこで岩城先生は「D・B・S」を描きあげたそうです。
ちなみに「泉州弁(せんしゅうべん)」の監修を
南先生がしてくれたそうです。
震災から1ヶ月たったある日、南先生は
『これからリアルタイムで原稿が上がっていく
のを見せますね』
と連絡が来たそうです。
それは、枠線の引かれた原稿用紙の画像が送られてきて
数十分後には「なにわ友あれ」のキャラが描かれた
画像が送られてきたそうです。
1枚の原稿が仕上がっていく過程を人物のペン入れ、
細かい線、ベタ、背景とそのたびに画像を送って
くれたそうです。
こうして岩城先生は仕事をしながら漫画を描いていくのですが、
2年経過した時に
『漫画一本に絞ったほうがいい』
と言われて「D・B・S」に専念したとのことです。
震災から3年経過した時、ヤンマガの忘年会で
岩城先生は南先生に会い、お礼を話した、とのことです。
その後「D・B・S」は打ち切りになってしまうのですが、
その際未また南先生からメールが来て
『交通費全て出しますので岸和田に
奥さんと一緒に遊びに来ませんか』
と誘われたそうです。
そして、岩城先生と奥さんは南先生の
所に行ったそうです。
岩城先生が「年をとった殺し屋を描きたい」
と話したそうなんですが、南先生は岩城先生と
出会った頃から「殺し屋の漫画を描きたい」
と言っており「ザ・ファブル」という題名も
聞いていたそうです。
ただ「ザ・ファブル」は当時は(仮)が
ついていたらしく、そのまま「ザ・ファブル」
というタイトルで始まったので、岩城先生は
驚いたそうです。
そして、最初、少女が主人公でメガネをかけていたそうです。
それがその後、アキラとヨウコになっていたそうです。
岩城先生はその後、少年画報社に移籍するわけですが、
この件にも南先生が関わっていたそうです。
岩城先生はこれらの出来事を
「南勝久伝説」としてあとがきに残してくれました。
南先生が岩城先生の才能に気づいたり、気に入ったとしても
なかなかここまではできないと思います。
人生においてこのような関係性の方がいることは
素晴らしいですね。
ファブルの話も興味深かったです。

  • B!